エイズ(AIDS)は、特定のウイルスであるヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染することで発生する病気です。このウイルスに感染すると、体を守る免疫システムの力が大きく低下し、それが原因で重い感染症やがんを発症しやすくなります。
でも、HIVに感染したからといってすぐにエイズになるわけではありません。実は、HIVは体内に入った後、長い間潜伏していることがあり、その間に適切な治療を受けることでエイズの発症を遅らせたり、防ぐことが可能です。
近年は、HIVの増殖を抑える薬が開発され、感染を早期に発見し治療を始めることで、エイズの発症を避けることも可能になっています。
感染予防はもちろん大切ですが、もし感染してしまった場合でも、早めに対処することでエイズの発症を避けることができるので、定期的な健康チェックはとても重要です。
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エイズ(AIDS)の原因って何?
- 性的接触: HIVは性的接触を通じて最も一般的に伝播します。感染者の血液、精液、膣分泌物、または直腸分泌物と直接接触することで、ウイルスは他人に伝播する可能性があります。
- 血液接触: HIVは感染した血液との直接接触を通じても伝播します。これには感染した針や他の鋭利な器具を使用すること、または感染した血液製剤を受け取ることが含まれます。
- 母子感染: HIVは感染した母親から子供へ垂直に伝播することがあります。これは妊娠中、出産時、または母乳を通じて発生する可能性があります。
エイズ(AIDS)の症状について
エイズの症状は個人差があり、また感染の段階によっても異なります。エイズはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することで発症する重篤な疾患で、この感染により免疫システムの機能が大きく低下し、さまざまな感染症や悪性腫瘍(がん)を発症しやすくなります。
エイズが発症すると、一般的な症状として発熱、倦怠感、体重減少、下痢、呼吸困難、意識障害、認知症などが現れることがあります。
とにかくエイズは進行性の疾患であり、時間とともに免疫システムはさらに損傷し、感染者は最終的に重篤な感染症やがんを発症する可能性が高くなります。
HIV感染の初期段階では、感染者はエイズ関連の合併症を発症することなく長期間生活することが可能です。
参考:国立感染症研究所