日本の若年人口は減少していますが、その一方で若年者における性器クラミジア感染症の罹患率が高まっている可能性が指摘されています。
特に、20代での感染報告数が増加していることから、この年齢層での感染が市中で拡大している可能性があります。
この性器クラミジア感染に感染した若い世代で、政府が検査拡大への取り組みを実施していることや、郵送による検査を推奨していることなども製品需要を後押ししている結果となっています。
今回は、近年急増する性病の詳細と、精度の高い性病検査キットを厳選して紹介します。
性器クラミジア感染と男女別症状の違いについて
クラミジア感染症は、クラミジアという細菌によって引き起こされる性感染症(STD)の一つです。この感染は、主に性的接触を通じて広がります。

出典 : NIID国立感染研究所
クラミジアの男女別症状のも違いがあり、クラミジアの感染は、時に無症状であることも多いため、定期的な検査が重要です。
男性の症状
- 排尿時の痛み: クラミジアに感染すると、排尿時にしみるような痛みがあることがあります。
- 分泌物の変化: 透明または白い分泌物が出ることがあります。
- 睾丸の腫れや痛み: これは少し稀な症状ですが、発生することがあります。
女性の症状
- 排尿時の痛み: 男性と同じく、排尿時に痛みを感じることがあります。
- 異常な分泌物: 色やにおいが普段と違う分泌物が出ることがあります。
- 性交時の痛み: クラミジアに感染していると、性交時に痛みを感じることがあります。
- 月経異常: 月経周期に変化が起こることもあります。
どうやって感染するの?
- 性的接触: クラミジアは性交渉を通じて感染します。コンドームなどの適切な予防策を取らないと感染リスクが高まります。
- 母子感染: 感染した母親から新生児への感染が起こることがあります。
なぜ気をつけるべきか?
- 無症状であることが多い: 人によっては明らかな症状が現れず、自分が感染していることに気づかないことが多いです。
- 健康への影響: 未治療の場合、男女ともに不妊の原因になったり、他の健康問題を引き起こすことがあります。
クラミジア放置するとどうなる?
クラミジア感染症を放置すると、男女ともに健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、非常に注意が必要です。以下、その具体的な影響について説明します。
男性の場合
- 尿道炎: 症状が悪化し、排尿時の痛みや分泌物の問題が続くことがあります。
- 精巣炎: 精巣の腫れや痛みを引き起こす可能性があります。
- 不妊: 重症化すると、精巣の通り道が塞がり不妊の原因となることがあります。
女性の場合
- 子宮頸炎: 子宮頸部の感染が広がり、炎症を起こすことがあります。
- 骨盤炎症性疾患(PID): 子宮、卵管、卵巣に感染が広がり、慢性の腹痛や不妊症を引き起こす可能性があります。
- ** ectopic pregnancy(子宮外妊娠)**: PIDが引き起こす卵管の損傷により、子宮外妊娠のリスクが高まることがあります。
男女共通
- 再感染のリスク: 治療せずに放置すると、再度クラミジアに感染するリスクが高まります。
- 他の性感染症への感染リスク: クラミジア感染症は他の性感染症と一緒に感染することがよくあります。放置すると、他の感染症のリスクも高まります。
特に女性の方は妊症を引き起こす可能性があるので早期の発見・治療が必要です。
性器クラミジア感染と淋菌の違いについて
クラミジアと淋菌(ゴノリヤ)は、共に性感染症(STD)で、しばしば一緒に感染することがあるため、混同されることがよくあります。以下、両者について分かりやすく説明します。
項目 | クラミジア | 淋菌(ゴノリヤ) |
原因菌 | クラミジア・トラコマティス菌 | ニッセリア・ゴノリヤ菌 |
症状 | 排尿時の痛み、異常な分泌物など 無症状の場合も多い |
排尿時の痛み、分泌物の変化など 無症状の場合もある |
治療 | 抗生物質で治療可能 | 抗生物質で治療可能 耐性菌の問題あり |
合併症 | 不妊や他の健康問題 | 不妊や他の健康問題 |
クラミジアと淋菌は症状も似ているため混同されることのあります。特に女性の方は妊症を引き起こす可能性があるので早期の発見・治療が必要です。
クラミジアと淋菌は、しばしば同時に検査・治療されることが一般的です。性的に活動的な方は、定期的な性感染症の検査を受け、適切な予防措置を取ることが重要です。感染が疑われる場合は、早めに医師に相談し、指示に従って治療を受けましょう。
また検査キットについてもクラミジアと淋病はセット項目になっている場合が多く、同時感染も珍しくありません。
どうしても医療機関に行けない場合や時間のない場合は検査キットを活用するのもオススメです。